確約書問題の特別委員会設置請願は不採択に
私たちが6月3日に提出した「市長確約書問題に関する特別委員会設置を求める請願」は,伊東市の6月市議会で不採択となりました。
この請願は,まず6月20日の議会運営委員会で反対多数で不採択とされ,6月29日の本会議でこの決定が賛成多数で承認されました。
議会運営委員会の採決では,議決権のある5会派委員のうち,佐藤周(正風クラブ),中島弘道(自民・維新の会),長沢正(公明)の3人が反対。四宮和彦(清和会)と浅田良弘(無党派颯)が賛成でした。共産党は二人とも紹介議員のためオブザーバー参加となりました。会議で佐藤周氏は「請願者や意見を寄せた市民に対してこの間の経緯を説明しているのか?」などと質問。討議でも「真相解明は政倫審で尽くされている。これ以上は無理」「市長は減給で責任を取った」「再発防止は今後を見守ること」と,これまでの取り組みで事足りると主張。中島氏もこれに同調。これに対して四宮氏と浅田氏が反論を展開しました。長沢氏は質問も意見もないまま採決で反対。会議後に直接本人に会って意見を求めたところ,「さらなる真相といっても何を解明するのかわからなかった」とのことでした。四宮氏と浅田氏の意見を付した委員会の審査報告は,下記よりご覧いただけます。
本会議で不採択に賛成した議員11名は以下のとおりです。
(正風クラブ:自民)4 仲田佳正、鈴木絢子、青木敬博、佐藤周
(自民・維新の会)3 大川勝弘、中島弘道、杉本一彦
(公明)3 鳥居康子、篠原峰子、長沢正
(無会派)1 石島茂雄
反対した議員は6名。清和会の井戸清司議員は退席しました。
(清和会)2 四宮和彦、杉本憲也
(無党派 颯)2 田久保眞紀、浅田良弘
(日本共産党)2 佐藤龍彦、重岡秀子
【不採択賛成発言】
- 杉本一彦:損害賠償リスクはあり、政治は裏取引もある。市民の不利益にはなっていない。市議会は裁判所ではない。市長追及ならリコールすればよい。
- 佐藤周:真相解明と責任明確化は政倫審でなされ、市長は減給処分を受けた。市民の不信に対しては、再発防止の取り組みを継続的に見届けること。
【不採択反対発言】
- 浅田良弘:本メール添付の「少数意見報告書」参照。署名は850筆に達している。
- 重岡秀子:市長の行為は市民の思いを裏切るもの。市議会は市民の声にこたえる役割を果たすべき。市長と事業者の関係など核心の真相解明はされていない。再発防止策はまともに検討されていない。
- 田久保真紀:政倫審は確約書の手続上の問題を審議したといえない。なぜ起こったのか究明することは再発防止に不可欠。市議会はみずから調査研究をすべき。
- 四宮和彦:議会運営委員会審査報告書 の「少数意見報告書」参照。この問題をこのまま終わりにするのは市議会の自殺行為である。
市議会がだめなら市民自らがやるしかないですね。事業者への公開質問とヒヤリングなどで,新たな真相解明の手掛かりを作っていきたいところです。再発防止策も他所の事例調査などもして,実効性のある対策を要求していきます。